
どうも、とっしーです。
お子さんの国語の成績、下がってくると焦りますよね。しかし悩んでいるのはあなただけではありません。実は近年、子どもの読解力が低下してきていると話題なのです。
子どもの読解力低下が広まったのは、人気テレビ番組『ワイドナショー』2019年12月8日に取り上げられたある問題がきっかけ。読解力を試すお子さん向けの問題ですが、大人でも間違える方が続出したのです。
どうしたらお子さんの読解力を高められるのでしょうか。この記事を読むと、子どもの読解力の低下について、『ワイドナショー』で話題になった読解力の問題、そして読解力を高める方法について詳しく学ぶことができます。
- 読解力とは、文章の意味を理解し、その内容から自分の頭で考えたことを日常生活に生かすこと。
- 読解力の低下について、日本人の読解力は2012年から減少しているが、国際的には高い。
- 記事などを要約する。
- 正しい方法で読書する。
目次
子どもの読解力はどれくらい低下している?

日本の子どもの読解力はどのくらい低下しているのでしょうか。読解力と読解力の低下についてまとめてみました。
読解力とは
自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達 させ、社会に参加するために、テキストを理解し、 利用し、評価し、熟考し、これに取り組むこと。
簡単に言うと、読解力とは、「文章の意味を理解し、その内容から自分の頭で考えたことを日常生活に生かすこと」です。
学校の授業だけでなく普段の日常生活でも大切な読解力。普段の生活を思い返してみると、読解力が必要な場面がたくさんあります。例えば、ネット上の記事。ネットには誤った情報が掲載されていることも少なくありません。

このように、ネット上の記事を読むときには、多くの方が情報を取捨選択している事でしょう。この正しい情報の取捨選択も読解力の一つなのです。

読解力は普段の生活にも欠かせない力なのです。普段の生活に必須な読解力ですが、『ワイドナショー』では、日本人学生の読解力の低下が取り上げられました。いったいどのくらい低下しているのでしょうか。
読解力は具体的にどのくらい低下しているの?
『ワイドナショー』で取り上げられた「日本人生徒の間で読解力が低下している」という問題は、OECDが行うPISAという調査に基づいています。

PISAは国際的な学習到達度に関する調査です。調査は3年ごとに行なわれ、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーという三つの分野に分かれています。
2018年のPISA調査は日本を含む79の国と地域で実施され、日本では高校一年生がこの調査を受けました。この調査で、日本人学生の読解力の低下が問題になったのです。

2012年に行なわれた読解力テストの日本生徒平均は538点だったのに対して、2018年には504点に減少しています。また、レベル1以下の生徒数が昨年と比べて増加しているのです。

その通り、一つ知っておいて貰いたいことは、日本の学生の読解力は全参加国・地域で15位と高い順位ということです。2018年の調査では読解力は減少したという結果でしたが、それでも国際的に見ると日本は高い読解力を維持しています。


挑戦してみよう!『ワイドナショー』で出題された2問

2019年12月8日に放送された『ワイドナショー』で、読解力を試す2つの問題が出題されました。それがこちら。
メジャーリーグ選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多く35%である。
メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適切なものをすべて選びなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても形が違うセルロースは分解できない。
セルロースは( )と形が違う。
Aデンプン B アミラーゼ Cグルコース D酵素
これらの問題は大人にとっても難しく、なんとあの武田鉄矢さんも間違えてしまったのだとか『ワイドナショー』で出題された2問、以下でぜひチャレンジしてみてください。後ほどまとめて解説します。
外国人選手のグラフ問題

メジャーリーグ選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多く35%である。
メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適切なものをすべて選びなさい。
第1問に出題されたのは、メジャーリーガー出身国に関するグラフの問題。%と人が単位のグラフがあるので、比較するのがとても難しいですね。
理科の読解問題

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても形が違うセルロースは分解できない。
セルロースは( )と形が違う。
Aデンプン B アミラーゼ Cグルコース D酵素
第2問に出題されたのは中学生で習う理科に関する問題。理科で出てくる用語が出てきますが、知識が無くても読解力で解ける問題です。とはいってもアミラーゼやセルロースといった単語で混乱してしまいますね。
『ワイドナショー』問題解説

上の2問解けましたでしょうか?きっと難しいと感じた方も多いかと思います。以下、問題を詳しく解説していきます。
外国人選手のグラフ問題解説
メジャーリーグ選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多く35%である。
メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適切なものをすべて選びなさい。
この問題の解答は②です。どうして②なのか詳しく見ていきましょう。ポイントは2つあります。
- メジャーリーグ選手全員のうち、28%はアメリカ合衆国以外の選手。
- アメリカ合衆国以外の出身の選手の中で35%はドミニカ共和国の選手。
1つ目のポイントは、メジャーリーグ選手全員のうち28%はアメリカ合衆国以外の選手ということです。では、アメリカ人選手は何パーセントでしょう?
その通り、アメリカ人選手は72%です。これをグラフにすると以下のようになります。

つまり上の円グラフのような状況です。アメリカ合衆国が36.6%になっている③と28%の④は間違っていますね。次のポイントは、アメリカ合衆国以外の出身の選手の中で35%はドミニカ共和国の選手という事です。

つまり、赤で囲った部分のなかの35%ということです。これを考えてみると、➀は外国人選手280人に対してドミニカ共和国の人数が35人と、35%ではないことが分かります。
よって、答えは➁になります。
理科の文章問題解説
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても形が違うセルロースは分解できない。
セルロースは( )と形が違う。
Aデンプン B アミラーゼ Cグルコース D酵素
この問題の答えはAです。なぜAが答えなのでしょうか。問題の文章をまとめてみましょう。
- グルコースからできたデンプン。
- グルコースからできたセルロース。
- アミラーゼが分解するのはデンプン。
- アミラーゼが分解できないのはセルロース。
こうすると、デンプンとセルロースが同じような関係であることが分かりますね。
『ワイドナショー』で取り上げられた読解力問題2問、いかがでしたでしょうか。はあちゃん親子のように思う方も多いはず。以下では、解けた方にも解けなかった方にも役立つ読解力の高め方をご紹介します。
読解力を上げるにはどうしたらいい?

- 記事などを要約する。
- 正しい方法で読書する。
読解力を上げるためには、以下の2つの方法が良いとされています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
要約する

読解力を高めるためには、本の内容やニュース記事、新聞記事を要約すると良いでしょう。要約することで、読解力をあげることに繋がります。
具体的に言うと、要約をするためには文字数を減らす必要がありますね。文字数を極力減らすためには、違う言葉に言い換える必要が出てきます。
要約するという行為には、読解力を高めるために必要な二つの力(理解力・語彙力)が含まれているのです。
要約する際、特におすすめなのが新聞記事を要約するということ。新聞じゃなくても、Yahoo!やLINEなどネット記事でも大丈夫です。
記事を読んで、内容を理解し、100文字程度に要約する。100文字という少ない文字数に収めるのは至難の技ですが、これをできる限り毎日続けていくと読解力が飛躍的に伸びるでしょう。
正しい方法で読書する

読解力を高めるための王道は、やはり読書をすることです。ただし、読書といってもやり方を間違えると読解力は上がりません。読解力を高める読書法は次の通りです。
- いろんな分野の本を読む
- 本の感想や、自分の意見を他の人に語る。
ベネッセ教育研究所によると、多様な分野の本を幅広く読んでいる子どもほど「読解力」が高い傾向にあるそう。また、本の感想や自分の意見を他の人に語ることで、読んだ内容を自分なりに整理することができます。
このように、いろんな分野の本を読んだり、読んだ感想を他の人に伝えることで読解力を高めることができるのです。
読解力については、以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。
まとめ~要約と読書で読解力を高めよう~
- 読解力とは、文章の意味を理解し、その内容から自分の頭で考えたことを日常生活に生かすこと。
- 読解力の低下について、日本人の読解力は2012年から減少しているが、国際的には高い。
- 記事などを要約する。
- 正しい方法で読書する。
『ワイドナショー』で取り上げられた読解力低下という問題。実際に、日本人学生の読解力は低下傾向にあります。しかし、そんな低下傾向の読解力を高める方法があるのです。その方法が、要約と読書。
ニュース記事を要約したり、本を読んだ感想を他の人に伝えれることで読解力を高めることができるのです。
ニュース記事の要約は、今日からできますね。今日からまずは三日間、お子さんと記事の要約をしてみてはいかがでしょうか。
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