2020年に入り、日本の小学校でもプログラミング教育が必修化となったのは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
今後はプログラミング教育関連の分野はますます伸びていき、商品やサービスも充実していくことでしょう。
そんな中、特に人気が高い商品があります。それは、超小型コンピュータラズベリーパイです。通称ラズパイの名で知られるこの商品は、2012年に子どもの教育用として発売され、現在でも高い人気を誇っています。
そして、このラズベリーパイを使用して工作を始める小学生の子どもたちが、現在増えているのです。
この記事では、これからラズベリーパイを子どもに始めさせたい、でも何が作れるのかわからない方にラズベリーパイの魅力を伝えていきたいと思います。
目次
ラズベリーパイとは
では、ラズベリーパイとはどのような商品なのでしょうか。具体的に言うとラズベリーパイは、コンピュータに必要な最低限の基幹部品を1枚の回路基盤に搭載した、シングルボードコンピュータです。イギリスの慈善団体「Raspberry pi foundation」が開発しました。
ちなみにシングルボードコンピュータとは、むき出しの1枚のボードの上に、必要なものだけに絞ったCPUと周辺部品、入出力のインターフェースとコネクタを付けただけの簡単なコンピュータのことを言います。
このラズベリーパイの価格ですが数千円単位で購入できるため、子ども用のプログラミング入門キッドとして手軽に始めることができます。
また、子どもだけでなく大学の工学部や情報学部の授業に取り入れられていたり、大人も楽しめる趣味としても幅広く利用されています。
このような特徴を持つラズベリーパイは、世界110か国に2,000か所ある子ども向けプログラミング教室「コーダ・ドージョー」で教材として使用されていたり、イギリスで1万カ所
以上ある、小中学生の放課後を利用したプログラミング部活動「コードクラブ」でもラズベリーパイが用いられるなど、プログラミング教育にラズベリーパイは身近な存在となっているのです。
ラズベリーパイの基本機能
それでは、具体的にラズパイが持つ機能を説明していきます。ここでは「Raspberry pi 3model B+」を例にあげて解説していきます。
・CPU
コンピュータの心臓といわれる中央演算装置。イギリスのARM社製で、クロック周波数は1.4GHzもあり教育用のパソコンとしては十分です。
・GPU
ビデオ再生などマルチメディアを司るチップ。メモリは1GB。
・インターフェース
Wi-Fi、イーサネット、Bluetooth、USB、GPIOボード(センサーなどの様々な電子部品を繋げられる汎用ソケット)に、HDMIなど映像の入出力と、音声の入出力機能。ハードディスクは搭載していないため、microSDメモリーカードをスロットに指して使います。
低価格なことと、ラズベリーパイではメモリが自分で増やせないなどの拡張性がなかったり、CPUを冷却するファンが搭載されていなかったりと考慮する点はあるものの、
構成そのものは市販のPCとほとんど変わりはありません。
ただし、実際にラズベリーパイを動かすためには別途パソコン用のキーボードやマウス、microSDカード、ディスプレイとケーブル、USB電源アダプタとmicroUSBケーブル、そしてOSのダウンロードが必要となります。
OSは、「Raspbian(ラスビアン)」というLinuxベースのもので、これをパソコンでラズベリーパイ財団のWEBサイトからダウンロードしてSDカードに書き込みます。そのSDカードをラーメンに差し込んでインストールすればOKです。
ラズベリーパイ財団のWEBサイトには、ラズベリーパイで動かせるロボットやオリジナルリモコンの工作方法、様々なゲームを「スクラッチ」というプログラミング言語で作る方法なども紹介されているので、これから子どもと一緒にラズベリーパイを始める方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
ラズベリーパイを使用した工作で何ができるのか
ラズベリーパイの機能や概要がわかったところで、一体何が作れるのでしょうか。実はラズベリーパイはアイデア次第で様々なことができるのです。
以下はラズベリーパイで作れるものを記載します。
・音楽プレイヤー、ラジオ
Raspberry pi ZeroでMP3ファイルを再生されれば自作の音楽プレイヤーを作れます。また、ラズベリーパイとオーディオ装置をつなぎ、スマホから選曲できるインターネット専用ラジオを作ることもできます。
・スマートスピーカー
Wi-Fi機能のついたオープンソースの赤外線リモコンを使って、Appleの家電管理システムHomeKitを自作できます。 iPhoneのsiriから、音声で家電をコントロールすることができます。
・ゲーム機
ゲーム機は難易度は高いですが、携帯ゲーム機を作成することは可能です。専用のキットを購入し、ゲームの著作権者が権利を手放したソフトをダウンロードして遊びます。
・ロボット
自作のロボットを作成するときに、サイズの小ささを利用してロボットに搭載するコンピュータとしてラズベリーパイは最適です。スターターキットも販売されており、ロボットカーや二足歩行ロボットなどの作成ができる。
ラズベリーパイで工作を始めるメリット
ここまでラズベリーパイの機能や概要、できることについて説明してきました。
さて、ここからは本題のラズベリーパイを使った工作を子どもに始めさせるメリットについて紹介していきます。
1.子どものプログラミング教育に役立つ
ラズベリーパイを使用してゲームやロボットを自作することは子どものプログラミング教育に大いに役立ちます。「スクラッチ」と言われる子ども用プログラミング言語をラズベリーパイ上で動かすことができます。
それにより、子どもがゲームやロボットを作りながら、プログラミングを学ぶことができるのです。
大人が困るのは「子供のプログラミング教育」ラズベリーパイでやろう。 #ラズベリーパイ #C言語 #センサー #RaspberryPihttps://t.co/V0M3obKBVY https://t.co/V0M3obKBVY
— 三田典玄 (@tengenmita) August 27, 2018
2.ものづくりの楽しさを知ることができる
ラズベリーパイでゲームやロボットを作ることでものづくりの楽しさを知ることができます。子どもは好奇心旺盛で知識や技術をなんでも吸収します。
ラズベリーパイをうまく活用すれば、子どもの知的好奇心を満たせること間違いなしです。
うぉー、コレ欲しい!
ウチの子供用という名目で買うかなw #ラズベリーパイ #RaspberryPi https://t.co/M6sRgSWFp2— 小峯将威@エンジニア組織を作るエンジニア (@mine_take) July 1, 2020
まとめ
ここまで読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、一部を抜粋しましたが、ラズベリーパイの魅力は数知れません。ラズベリーパイを使用して、子どもと大人が一緒になってゲームやロボットを作成することで、子どもの知的好奇心やプログラミング教育の向上にもつながります。
今こそ、子どもと一緒にラズベリーパイを始めてはいかがでしょうか。
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